プロフィール

都内某所にあるモバイル・IT専門のブティックコンサル経営。
3D CADのプログラマーとしてIT業界に入ってから
20年以上のキャリアを持つ、練馬在住38歳。
趣味は世界に100万種はいるといわれる昆虫の観察・採集と
歴史ゲームに登場する数千人の武将データの吟味・熟読。

著書など

・『Numzon』
2014.11.18  第1回 大手コンサルもブティックも、苦しいのは同じ。 2014.12.10  第2回 インテンシブな勉強だけが、コンサルタントをつくる。 2014.01.07  第3回 コンサルタントのキャリアとお金にまつわる誤解?
ここは、渋谷のどこかにある・・・数字のエナジーステーション。今日は、ラック&ハードワークをモットーに日々顧客企業の成功ために汗をかいているH社長に遊びに来ていただきました。Numzon運営の美文字タレント・サリーさんがブティックコンサルと大手コンサルの理想と現実についてたっぷりとお話をきいてきました。インタビューは、H社長が徹夜明けの夕方にスタート。H社長のぼんやりとした頭から、はたしてクリアカットな数字&心に響くメッセージは引き出せたのでしょうか。ちなみに今回サリーさんが手書きした取材メモは、そのままペン字のお手本になるくらいの、美文字です。

大手コンサルもブティックも、苦しいのは同じ

Numzon運営 土生修平 Numzon運営 サリー

寝ぼけまなこのままやってきた、H社長

はじめまして、ではないですが(笑)
Numzon運営のサリーです。
きょうは、よろしくおねがいします。

はい、よろしくおねがいします(笑)

あの、きょうは前日夜通しお仕事されていたそうですが
大丈夫ですか・・・?

はい、おかげさまで(笑)
いつものようにお客さま向けに
60枚のスライドパッケージをつくっていました。

徹夜の仕事はよくあるのですか?

うーん、2週に1回あるかどうかですかね。
まさにスライドをつくるロボット。

はい(笑)
あの、さっそく今日の本題に入りますが、
コンサル業界はいまだに秘密主義的なところがありますよね?

はい。

実際に現場のコンサルタントのみなさんが
どのようにお仕事されているか
イメージしにくいのですが、
H社長の具体的な話を教えてもらえませんか?

あの、具体的な話となると
お客さまの話と切り離せませんので、
お話するのは難しいです。
そうですね、今回は
日本で2大ファームと呼ばれる
マッキンゼーとBCGについて、
私の仕事については可能な範囲でお話するのはどうですか?

はい、ぜひお願いします。
マッキンゼーとBCGの数字は
『Numzon』でも人気のコンテンツなんですよ。

そうなんですか?

タフの代名詞。2大ファームの仕事ぶり。

はい。では、お聞きします。
コンサルタントの仕事は、
とにかくタフというイメージがありますが、
実際のところはどうなのでしょうか?

そうですね。
実際タフ、ですね。

やはり、残業はおおいですか?

はい(笑)

BCGもマッキンゼーも120時間程度、
というデータがあります。
でも、単純に時間を増やせば良い仕事ができるかというと
そうでもないですよね。

といいますと?

タイムベース競争という言葉はきいたことがありますか?

ないです。

これはBCGが実際の企業の活動を分析して
みつけた法則なのですが、多くの場合、
付加価値を生み出す作業に投じられている時間は、
総時間の5%もないそうです。

え!

逆に言えば、
残りの95%は付加価値を生まない作業に費やされており、
ここを改善することが、ポイントとされています。
これが、タイムベース競争の基本的な考え方です。

なるほど。

「0.05〜5の法則」とも呼ばれています。

はい、すると?

つまり、長時間ただがむしゃらに働けばよい
というわけではないということが言えますね。

はい。

会議が終わった後、同僚と飲みに行くことでも
生産性があがることがあるのです。
多忙なBCGのコンサルタントでも
「週に2〜3回は飲みに行ける」
余裕はできますと言っています。

なるほど。

ただし、彼らの仕事が終わるのは22時前後ですので、
そのあとということになりますが(笑)

コンサルタントだって有給休暇は、あります。

はい(笑)
あの、お休みはとれてますか?

わたしのことはさておき(笑)
2大ファームの有給消化率のデータが
手元にありますが
BCGが42% 、マッキンゼーが63%だそうです。

土日出勤もあるのでしょうね・・・?

BCGは土日に会社にでてくるひとは1割未満だそうです。
でも、その1割未満の社員は、
8割ぐらいの確率で土日に会社に出てきているそうです。
うちも1割未満かな(笑)

なるほど(笑)
会社に来る時間、帰る時間はどうですか?

BCGの場合、朝9時に出社して、
22時前後に帰る人がおおいようです。
こうして、月にして120時間という
ちょっと厳しめの残業時間となっているのです。

コンサルタントの睡眠事情?

寝る時間を削って仕事されることもありますか?

さすがに、最低必要な睡眠時間は確保しないと
クリエイティブな仕事のさまたげになるので、
削ってまでという感じはありませんね。
BCGのコンサルタントも、
「毎日最低でも5時間は寝ることにしている」
と言っているのをきいたことがあります。

5時間は寝られるんですね。少し安心しました(笑)

でも、逆に言うと、5時間しか寝られず、
寝ている時間以外はすべて仕事に向き合う生活を
3〜6カ月間のプロジェクトの 期間中
キープしつづけないといけません。

はい・・・

マッキンゼーの卒業生のなかには
1日17時間ぐらい、週で100時間ほど
睡眠時間は1日平均3時間あるかないかの
ハードワークをこなしていたコンサルタントもいたようです。

燃え尽きないための工夫。燃え尽きたときの決断。

でも、そんなに厳しい仕事を
何年も続けていくことができるひとは
少ないような気がするのですが・・・?

そうですね。
BCGを率いていた堀紘一さんも、
どんなに優秀なコンサルタントでも
20年もするとバーンアウトすることがほとんどだ」
と表現されています。
つまり、厳しい仕事の連続で心身ともにすり減ってしまい、
文字通り燃え尽きてしまうということです。

はい。

それ以前にコンサルタントは生き残ることも難しい商売。
3年半分7年7人のうち6人が去っていく」
とも発言されていますね。

なるほど。
日本企業ではいまだに年功序列が色濃くのこっており、
一説には
「課長になるのに15年、部長になるのに20年
役員になるのに25年はかかる」
とも言われていますが、
コンサルタントについてはまったく別次元の
人生のペース配分が求められそうですね・・・

大前研一さんがマッキンゼーの支社長だったときに、
540人ほど採用したそうですが、
まったく使いものにならなかったのは、
一人だけだったそうですね。

そうなんですね。

わたしは堀紘一さんの厳しい数字のほうに
共感をおぼえますね。

何年も腰を据えて仕事をする感じではない?

BCGの平均勤続年数は約2年半
優秀なひとでも5〜6年ぐらい働いて、
転職する例が多いようです。

実際のところはどうなのでしょうか?

たとえば・・・
マッキンゼーの卒業後に
DeNAを創業された南場智子さんは12年間
堀紘一さんはたった一人別格の30年間・・・

堀紘一さん、すごい。燃え尽きなかった。(笑)

(笑)

コンサルタントが一人前になるのは
どのぐらいの時間がかかるのでしょうか?

堀紘一さんの言葉を借りれば
2千枚書けば、若手でも身につく」
そうです。

これは、その通りかな?

コンサルタントの仕事は個人的には
あまり長い間はできないように感じました。(笑)
あの、ちなみに引退を考えたことはありますか?

え?(笑)

はい(笑)

消えてなくなりたいと思うことはしょっちゅうですが、
引退はないなあ。
ちなみに、大前研一さんは引退の準備に
10年以上はかけたそうです。
東京の支社長を10年間
つとめられていたということですから、
支社長になると同時に後継者をさがしはじめていた
ということになりますね。

身近になった、コンサルタントの世界。

すごいですね。
ここまで、いろんな数字を伺って、
コンサルタントの世界が少し身近に
感じられるようになったような気がします(笑)

いまでは知名度抜群のマッキンゼーも
1975年当時は会社の認知度が
2%ということもあったそうです。
当時と比べると確かに身近にはなってますよね・・・

ほんとうですか?

大前研一さん自ら、
仕事納めを終えた年末に
丸の内OL100人
街頭アンケートをとった結果だそうですから、
間違いないです(笑)

そんな数字も!
つぎは、コンサルタントの勉強スタイルについて
お話を伺えますか?

はい、どうぞ。

2014.11.18  第1回 大手コンサルもブティックも、苦しいのは同じ。 2014.12.10  第2回 インテンシブな勉強だけが、コンサルタントをつくる。 2014.01.07  第3回 コンサルタントのキャリアとお金にまつわる誤解?
ホーム
ページTOPへ戻る