名古屋工業大学 学生フォーミュラプロジェクトとは?

名古屋工業大学フォーミュラプロジェクトは、毎年9月に行われる「全日本学生フォーミュラ大会」に参戦するために車両の設計・製作、ドライバー、渉外活動、マネジメントまでをすべて学生が中心となって行っている、名古屋工業大学ものづくりテクノセンター付属の教育プロジェクトです。2015年の大会では総合3位に輝きました。

今回のインタビューに答えてくださったメンバー



全日本学生フォーミュラ大会について

学生のチームが学生のみの力で、小型のフォーミュラカーを設計・製作したものを持ち寄り、車の走行性能だけでなく車両コンセプトやそれを実現する設計内容・生産コストなどありとあらゆる項目を審査することでものづくりの総合力を競う大会です。

CONTENTS

白熱議論編

工場見学編

レース本番特別編

-工場見学編-
ECU&ワイヤーハーネス、これがフォーミュラカーを動かす頭脳と神経系だ

聞き手:ブティックコンサル H社長、Numzon運営 千秋

ーー続いて作業場を見学させていただいております。

H社長:

いまこれはどういう状態なんでしょうか? 外装がない状態……。

富田:

そうです。明日、また、エンジンの排気とかを変えたんで、そのパワーを測りに行くのですが、それに向けた状態になっています。

H社長:

エンジンはここについているのがそうですね。

富田:

はい。

H社長:

では、リアエンジンのリアドライブ。

富田:

そうですね、リアエンジンリアドライブです。

H社長:

F1のマシンもそうですか?

富田:

フォーミュラスタイルは全部そうです。

H社長:

いま調整されているのが、エンジンのどのあたりでしたっけ……。

富田:

今これは、改良前のサイレンサーがついているのですけれど、明日は、こっちをつけて、二つのパワーを比較するつもりです。

H社長:

これはどの部分が改善されているんですか。

富田:

この径が大きくなっているので、エンジンの排気の抜けがいいので、パワーが単純に出る。

比較

H社長:

まったく(径が)違いますね。

富田:

なんですけどちょっと重いので、走らせるとどうかな、と思っています。それで、この前の走行会で二つの比較をしてみました。

H社長:

電装系を……。

出村:

この前の走行会で、雨が降るかもしれないということだったのでラップを巻いてあるんですけれど……。
ラップとテープで防水

H社長:

防水のためのラップなのですね?

出村:

あとは、この金色の箱状のものがECUです。
この下にジャンクションボックスといういわゆる配電盤があります。
これが先ほど話題になったデータロガーです。SDカードがあるので、走行中に取ったデータはこのSDカードに記録して、ソフトを使って見ることができます。

H社長:

それぞれに箱がそれなりのサイズがありますよね。これは、中に入っているCPUや基盤はもう少し小さいのですか?

出村:

実は中を開けたことがありません……。
既製品を使っているのはバッテリー、ECUとデータロガーですね。
電装班として製作しているものはこの計器とインパネ、あとはジャンクションボックスです。

H社長:

このあたりは? ケーブルがきているようですが。
電装ケーブル

出村:

ストロークセンサ、舵角センサー(注1)、それからオーバートラベルスイッチ(注2)というレギュレーションで決められたスイッチ、これはブレーキスイッチです。
ブレーキスイッチはブレーキランプを光らせるための圧力センサーの一種です。
既製品のセンサーを使って配線して、主にメインワイヤーハーネスというのを作っています。車両全体、基本的には前と後ろにのびていくものなのですけれど。

(注1)舵角センサー:走行中のステアリング操舵角をセンシングしています。
(注2)オーバートラベルスイッチ:ブレーキがすっぽ抜けた時に車両のメイン回路をOFFにする非常スイッチです。

H社長:

そして、後ろにもメインワイヤーハーネスがこう伸びている……

出村:

そうですね、車両の両方の後方にエンジン電装品という既製品のパーツがありまして、そこに向かう配線です。

H社長:

これはなんですか? このボッシュの……。

出村:

イグナイターです。
イグニッションコイルというものが下にありまして、エンジンの点火する際のイグニッションコイルの動作の切り替えを行ってくれるのがくれます。
ECUからこれが指示を受け取ってそれを元にコイルに信号を送ります。

H社長:

これでもハンダ付けしている部分なんかもたくさんあるのですか?

出村:

基盤はハンダ付けなのですが、こういう配線に関しては、防水コネクタを使って、圧着ピンで圧着して、っていう感じです。

H社長:

圧着しているのですね。これは雨が降っている状態でもだいじょうぶ?

出村:

一応雨の走行テストも乗り越えました。

H社長:

ああ、もうテストされているのですね。

出村:

電装班はいつも、雨が降ったら、とハラハラしています……。

H社長:

ちなみにすべて出村さん一人で配線されたのですか。

出村:

メンバーが少ないっていうこともあるのですけれど、2、3日かけて僕がほとんど配線しました。

H社長:

真ん中にECUを置いて、それから、前と後ろにワイヤリングする流れですか?

出村:

いま乗っている車両はそういうやり方をしました。
最初シェイクダウンのときに乗っていたものは、車両を独占することによって他の班の作業時間を奪ってしまわないよう、ある程度配線の長さを見積もって、作ったものをポンと載せたらすぐ使える状態にしようと思っていたんですけれど、結局余裕を持って見積もったところが長すぎて、逆にその配線の扱いに困ってしまって、別のトラブルが出ることになってしまいました。
それで、それ以降は、そうならないように、ジャンクションボックスから伸ばしてすり合わせて、という方法を取りました。

電装説明

>>>続きます

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